「健都」DX化の取り組み
PHRの利活用から「健康があつまるまち」を目指す
- ニューロンネットワークは、JR岸辺駅(大阪府吹田市)周辺に構える「北大阪健康医療都市(健都)」において、医療・介護情報やPHR情報の利活用を目的とする地域をあげたDX化の推進に取り組んでいます。
「健都」は、2021年7月に移転した国立循環器病研究センターや国立医薬基盤・健康・栄養研究所、吹田市民病院を中心とする複合医療産業拠点です。医療イノベーションと新しいライフスタイルの好循環により、市民の健康寿命の延伸をリードする「健康が集まるまち」を目指しています。
※「健都」についてより詳しく知りたい方は公式サイトをご参照ください。
健都(北大阪健康医療都市)ポータルサイト私たちニューロンネットワークは、市民の生涯にわたる健康増進や健康管理・予防対策につながる施策の一つとして、デジタルを基盤として市民・医療施設・地域全体が連携し、保健医療情報を適切に利活用できるインフラの構築を推進しています。
「健都」のDX化による地域医療の質と満足度の向上、さらにはPHR活用の先進地域としての新たな取り組みの創出を目標としています。
PHRとは
PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)とは、健康・医療や介護に関する個人の情報を統合的に収集・保存したデータのことです。「生涯型電子カルテ」とも呼ばれ、個人の生涯にわたる健康増進や生活習慣の改善、医療の質の向上などに向けての活用が推進されています。
PHRには、患者自身で入力したデータ(自身で測定した体重や血圧・血糖値、食事や運動に関する情報など)と、医療機関などのデータ(電子カルテや薬歴システムなどから取り込まれた診察・検査、薬剤に関する情報など)の2種類があります。
これらのデータを一元的に集約し、本人が自らの保健医療情報を主体的に管理すると共に、適切かつ効果的に活用するための、医療機関を含めたインフラ・環境整備が求められています。
PHR活用のDX化のアウトライン

Phase1店舗が導入する価値
- 他薬局での調剤情報の転記に係る工数やミスを軽減できる
- 情報開示が非接触で行われるようになり、正確な薬剤情報が簡易に取得できる
- 投薬時にOTCやサプリメント、健診情報を併せて確認できるようになり、より個別最適化された服薬指導ができる

Phase2地域全体で導入する価値
- かかりつけ薬剤師に相談できる薬局が増え、市民の地域満足度が向上する
- 健康相談の機会が増え、特定健診の受診、疾患の早期発見、ポリファーマシーの軽減などに繋がる
- 薬薬連携の効率化とミスの軽減ができ、地域医療の質が向上する

Phase3市民全員がPHRをもつ価値
- 特定健診の受診率が向上し、市が掲げる重症化予防、医療費軽減に寄与する
- 市民一人ひとりがPHRを管理することで、災害等、緊急時のリアルタイムな情報源となる
- 市の健康施策の効果検証と市民へのフィードバックが行えるようになり、市民のwell-Beingに貢献できる

Phase4PHR先進地域として
- PHR先進地域として自治体や製薬会社等の実証協力等、新たな取組を創出する
- 薬剤師、薬局の職能がより期待、評価される時代へ